「…本当の自分を見せるの、怖かった…。周りばかり気にして、自信持てなくて。でも、やっとわかった。そんな自分を変えきゃいけない瞬間て、絶対あるんだってこと。塚田君が教えてくれたんだよ…」
星から視線を彼に移す。
あんなにためらっていたことが嘘のように、次から次へと心から思いが溢れ出す。
「『前の仲に戻れなくても、一瞬でも友達だったんなら本音ぶつけてこい』って。あの言葉にハっとした。自分でも信じられないくらい勇気出た。まだ、臆病なとこはなくならないけど、前よりずっと気持ちが楽になったよ。…なんかダメだな。元気よく送り出したいのに、やっぱり、やっぱり寂しいよ…。だって、Lamp見つけて、塚田君とリンコさんと仲良くなって、どんなに落ち込んでも前に進めたのは、みんなのお陰なんだもん。居場所だったんだもん…、どれだけ助けられてたか…」
俯いていると塚田君の手がふんわり頭に乗せられる。
くすぐったいほど優しく撫でる。



