塚田君もブランケットに身を包みながら、手を休めずにパズルを進める。


それを見て私も続けた。







最後のピースになったとき、二人して伸ばした手を同時に引っ込めた。



「どうぞ」


「いや、こぐまがやれよ」


「だって最初に塚田君がやろうって言ってくれたんだから。最後、塚田君が締めてください」


「はっは、じゃあ…、一緒にやろう」


「…うん」



少し恥ずかしいけれど、小さな最後のピースを二人で指で掴み、ゆっくり当てはめ絵が完成する瞬間は、なんだか二人で魔法をかけたような、達成感と感動と最後という寂しさが、胸にさざなみのように押し寄せた。



「よっしゃー。これで明日運べるわ」



彼の部屋も今はすっきり片付けられ、ダンボールが山積みになっていた。