早くも引っ越しの準備が進み、Lampの店内のディスプレイもだんだんと雑貨がなくなり、がらんとしたスペースは、やはり切なくなるものがあった。


今までどこもかしこも沢山の雑貨で溢れていたのだ。




棚やテーブルの木の木目に、そっと触れる。




どれだけの年月を経てきたのだろうか。


私の知らない時間から、ずっとずっとLampを見守り続けてきた木は、雑貨が置かれていない今、うんと立派な存在感を感じる。









芽衣子や大場君と取り掛かってきたパズルも、いよいよあと僅かとなり、一時期中断していた時期を経て、多分今日中に完成するだろうとなった日。


空に細い三日月が昇る頃、残りを私と塚田君に任せて芽衣子達は帰ってしまった。


なんとなく、意図は見えたけれど。




それが分かると余計に気恥ずかしくなり、普段通りが難しくなる。