あれから、私と塚田君で定時制高校や通信高校を調べた。 最終的に私の両親や担任の教師にも相談し、編入出来そうな高校がいくつか絞られた。 春休みもあと数日となった中、お店へ着くと、晴れやかな顔をした彼がドーマーから覗かせた。 「こぐま!俺、決めた」 その一言で全てを悟った。 もう、彼を苦しめるものが無くなったことを。 お見舞いに向かう中で、彼は話してくれた。 最後の決断とこれからのことを。