「……わかるけど、わかるけど、辞めるって…。リンコさんには?」
「まだ言ってない。多分、てかぜってー反対すると思うし。まだ状態安定してない中で、戸惑わせること言えねーし」
金銭面でのことを考えてのことだとしても、彼の突然の決断には驚きと困惑が混在した。
当然、私がそれを阻止する権利もない。
真剣に考えてのことなのだから。
だけど…
「無責任なこと言うかもしれないけど、正直辞めるのはもったいないって思う。働きながらだって、卒業できる可能性あるんじゃないかな…」
反抗されたって構わない。
気遣うことや遠慮する言葉を今は使いたくはなかった。
ちゃんと思ってることを言わなければ、本当に彼の為にならない気がして。



