翌日から時間は限られているけど、リンコさんと会話をすることもできるようになり、芽衣子と大場君もお見舞いに訪れるようになった。
心配させないためか、必ず会うときは私達に笑顔を見せた。
つぶらな瞳でそっと笑う姿は、小さな花が咲くときのようだった。
リンコさんが笑えば、みんなも笑った。
だけど嬉しい半面、それはいつもの屈託ない、茶目っ気たっぷりの本当のリンコさんの笑顔ではないことは目に見えてわかり、ズキンと胸が痛くなった。
あの日から塚田君はほとんど自分から話をしようとしない。
ほぼ毎日、彼の家のことやお店のことを手伝ったりしに行っていたけれど。
まるで、あの三日月のネックレスのような、心の奥まで震えるほどに孤独で繊細な世界を見ているよう。
私は何だかだんだん怖く感じた。



