何度か親戚について追求されたが、彼の答えは同じだった。
さすがに埒があかないとわかると、先生はもうそれ以上聞いてこなかった。
廊下に戻ると顔色は青白く、どこかうつろな目の彼に気づき、それは今にも倒れんばかりだった。
集中治療室へ入ると、沢山の管や器具に囲まれ、硬く目を瞑ったリンコさんがベッドの上にいた。
いつも少女のように明るく笑うリンコさん。
信じられない光景にさらに言葉を失くし、呆然としてしまった。
目を覚ますのは翌朝になるだろうと、呼吸も落ち着いてきたため、今日はもう帰ってもいいと看護師に告げられたものの、すんなり帰ることなんてできるはずがない。
「塚田君、少し、休んだほうがいいよ?」
ずっとかける言葉が見つからなかったが、彼の様子に気が気じゃなく、おもきって口を開いた。



