夜空にランプ


引き寄せられる腕に、少しばかり力が加わったのを感じた。




彼の匂いがした。


今まであまり意識していなかったけど、多分どこにもない彼だけの匂いは、とても落ち着けつけるってわかった。


少し速い彼の鼓動と、呼吸のリズム、そしてどこからともなく聞こえる、心地のよい残響音に、ゆらりゆらり揺られ、気づけば二人して眠りに落ちていた。


言葉で上手く伝えられない私をとても理解してくれている。



そんな彼に思いきって甘えた、自分なりの愛情表現だった。









起きたときに、突然の展開ですっかり忘れていたパンツは、結局彼に見られてしまい、あのほの甘い時間はあえなく終了し、またくだらない言い合いが始まってしまったけど、一番私達っぽくて妙な照れくさい名残も消化してしまった。



芽衣子と大場君はとっくに下の名前で呼び合っているし、手を繋いだりしているけど、私達はいつになることか、全く想像すらつかないでいた。