半分呆れながらも、やっぱり憎めない。
私はそのまま横になっていたけど、彼とは反対の方を向いた。
「…怒ってる?」
後ろからそんなことを聞いてくる。
(これだから…ずるいんだよ…)
「怒ってない」
かわいくなれない自分に苛立ち、虚しい意地っ張りがどんどん前面に出ていく。
優しい色した水色の脚立を見つめる。
すごく嬉しかったはずなのに、こんな気まずい空気にするつもりなかったのに…。
(もういいや。早く飲み物取ってこよう)
気を取り直そうと起き上がろうとしたその時、後ろから彼の腕が腰に伸び、そのまま抱きとめられた。



