夜空にランプ



付き合う、という実感は正直なかったりする。


今までのように冗談ばっかり言い合っているし、むしろ激しくなっているかも。



あの夜のことが嘘のよう。



もっとも、いきなり関係が変わることのほうが嫌だけれど。







「塚田君てさ、その…いつから私のこと、好きだったの?」


「あー…、ふふ。さあ、いつからだろうなー?」


お店の営業終えた後、パズルを進める合間に聞いた。


「またそうやって…はぐらかす」


「おっ!やっと見つかったぜー、ここ攻めよっかな」


「もー…、聞いてる?」


パズルの方に夢中になっている彼にむすっとし、広げられた沢山のピースを、ぼんやり眺めながら適当に手に取る。