(え…、気づかれてる?)
「そんなことないよ。おかしいのはいつもです。って塚田君もよくそう言うじゃん。だから普通だと思う」
「それは別に本気で言ってるわけじゃねーし…。今日のこぐまは確実におかしい」
「だからあー」
「隙あり」
「はっ!!」
油断して、アルバムがすっぽりと手からすり抜け彼の手に渡ってしまった。
もうまるで忍者のごとく。
「え、何で…これ」
(うあーーーーーーー、もう、全ておしまいだ…)
私は顔を手で覆った。
「俺の好きな人、教えてあげよっか?」
うな垂れる私をよそにそう言って、彼はなぜかさっきの話題に戻ろうとする。



