夜空にランプ


わざとらしく腕を組み、どや顔をしてみせる。


「ふふ。御見それしやした。あ、これ」


塚田君がずいっと覗き込んだのは、あの、小さな旅人コーナーの一枚。


「なんかおもしれーな。人形劇みたいに見える」


「そう?、偶然光が入っちゃったんだけどね、それがいい感じに演出されてるんだよね」


「いい偶然だったんだな」


ふいに俯き、頭を掻く。


「…ありがとう。こんな風に大事に撮ってくれて、すげー、嬉しい」


キャンドルの炎に照らされ、風が通り過ぎるように、わずかばかりに覗く彼の横顔。


そのわずかな瞬間に、小さい笑みを見た。




ドクンッ…


今日ずっと聞こえない振りしてたのに。


誤魔化してきたのに。