その後、なかなか静まらない鼓動を誤魔化すため平然を装い、どうにかこうにか彼に怪しまれないようにやり過ごした。
彼の言っていた、『いいもん』というのは、あの神話を題材にしたジグソーパズルだった。
それも壁画のようにとても大きく、一人分のレジャーシートくらいのサイズは軽くあるはずだ。
額だけしかない現状でも、出来上がった時の迫力はかなりのものだと想像できる。
当然ピースの量も相当なものだ。
彼の秘密基地的部屋で、これから四人で壮大な製作に取り掛かることになった。
「りゅう君、これどこだろう…」
「見せて。あ、なんかここと色似てない?とっておこう」
春風が穏やかに流れるような芽衣子と大場君の会話。
最初こそ塚田君の無謀な提案にみんなブーイングはしたけど、やり始めたらなんだかんだ言って、結構乗り気になっていた。



