机に両肘をつく拍子に、はらりと写真の束から一枚舞い落ちた。
拾い上げたその写真はふざけ合って撮った、塚田君が写りこんだものだった。
でたらめにシャッターを切っただけに、ほとんどブレにブレて意味不明。
そんな中で、その一枚だけはピンボケのうえに白飛びまでしてるけれど、そこに写っているのは塚田君で、確かに笑っている。
得意なニヒルな微笑ではなく、歯を見せて豪快に笑っている瞬間だ。
こんな風にも笑うことを私は知っている。
それを知ったときに、あの心地の良い音色の残響の存在も知ったのだ。
偶然撮れてしまったとはいえ、密かに持ってるなんて、確かに彼がよく言ってくる『変態』が図星になってしまう。
そんなことを考えているとみるみる恥ずかしくなってくる。



