顔を向けると、にやっといたずらな瞳と目が合う。 「週刊誌並みだな」 「へへ。やっぱり本物だなって思う。いつも部活で妄想で撮影してたから」 「妄想?どんなの?」 「うーん…アイドル風とか、カップル風とか」 「ははは、まじでそんなことしてんだ」 「いいじゃん!結構勉強なるんだよー」 「ほー、ま、楽しそうじゃん」 「バカにすんなよー!塚田君撮っちゃうよ」 「わっ、やめろ!よせ!」 「こっち向けー!」 カメラから逃げる塚田君を追っては、適当に沢山シャッターを切った。