放課後の図書室の前の階段下、私と塚田君は黙ったまま、私は一段目に座り、彼は落ち着きなくその場でうろうろしていた。



たった今図書室は告白の会場となっている。


勝手に貸切状態にしているため、私達はことの成り行きを見守りつつ、見張っているのだ。




「おい、そろそろ言うんじゃね?」


「ちょっと、見張ってなくていいのー?」


と言いつつも、気になる二人の動向。

少しだけならという気持ちで、ドアの隙間から塚田君と押し合いへし合いしながら覗く。



「こぐま、あんま押すなよ!」


「そっちこそ!てか声大きいんだけど」