悔しい。
どうしようもないくらい、もうこの気持ちに取り返しがつかなくなってる。
「…いるよ」
「へー…、どんな奴?」
「たまにムカつくけど、真面目で、すごいいい奴」
「はは、なんだそれ。見てみてー」
(気づいて、ないよね?それ、君なんですけど…バカッ!…ってバカは自分か)
私からは塚田君の好きな人のことを聞きだすことはできなかった。
そんな勇気持ち合わせていない。
それから、会話が途切れた。
多分彼が本当に寝てしまったから。
残念でもありながら、少しほっとしてもいた。
今の私は勝手に涙ぐんでいて、そんなの見られでもしたら支離滅裂になっていたはずだ。



