夜空にランプ


「えー?すごい夢あっていいじゃん。私よりファンタジー好き」


「…言うなよ?」


ギロリと睨む。


「わかった。言わない!」




(せっかくいい話してくれてたのにな。…何かかわいいけど)




「その話、大場君も知らない?」


「うん」


「そっか。わかった。誰にも言わない」



お店のことは大場君も知っていたし、芽衣子にも教えて、秘密ではもうなくなっていた。


(誰にも、言わない…。秘密はやっぱりドキドキする)



びっくりするくらい欲張りな自分に気づく。



もっと塚田君を知りたいという思いと、彼の特別な存在になりたいという思い。

ちょんまげ姿だって、私だけが知ってると言ってくれたけれど…。





強い欲が、鳴り止まない残響に触れて拍車をかける。


(止まらない…)


「塚田君て、今好きな人いる?」