「夜空に光る星の一つ一つが、暗闇に灯る宝石のランプの光なんだって。妖精の女の子の涙でできた宝石のランプなんだって、そう思ってた」
私は椅子に腰掛け、まるで絵本を読み聞かされているように、彼の声にじっと耳を傾けた。
「母さんに本当のこと教えられたときは結構ショックだったけど、今でもたまに思うんだ。そうだったらいいなって。遥か遠くから、自分達の場所まで毎日届く光は、時空さえ越えた手紙みたいで。夜が終わるまでの間、静かに優しく照らす夜空の宝石ランプ…。妖精の女の子が願いを込めたみたいに、一つ一つに色んなメッセージが込められてる気がしてくるんだ…。あ、今話したのぜってー秘密だからな!他のやつに言うなよ!」
静かなトーンでゆっくり話していたのに、急にハンモックが揺れるほど飛び起きてそうぶっきらぼうに叫んだ。
何だか照れてるようで、ボサボサ頭も相まって、そんな姿にちょっと噴き出しそうになった。



