彼から渡されたその三日月を、自分の手の平に置いてじっくり眺めた。
「こぐまが貰ってやってくれよ」
「ええ、もったいないよ!」
「そんなことねーよ。気に入ってくれた人が持ってるのが一番だし。御代はいらねーから」
「そんなのもっとだめ!ちゃんと払うよ」
「いいんだって。どうせ試作品みたいなもんだったから。それにさ、こぐまだけだし、こいつに気づいてくれたり、気にかけてくれてたの。すげー、嬉しいよ。こぐまがいらないなら…、このままお蔵入りになるな」
「だめ!それももったいない!…あ、あの、…持ち主に、ならせてもらっていいですか」
「もちろん」
彼の初めて作ったもの。
私も彼の作ったものが初めて手元に渡ることになった。
購入したLampとのコラボ作品は、実際は他の作家さんの作ったものだから。
最初見た時は、まさか彼が作ったものだとは思わなかったけど、今こうして改めて見ると、彼らしさが出ているのかもしれない。



