夜空にランプ



塚田君に案内されたのは、レジカウンター奥にある階段。


確か二階は住居スペースだ。


まだ一度も行ったことはなく、通されたのは初めてだ。





靴をスリッパに履き替え上がっていくと、塚田君の部屋らしきドアの前の、あるランプに目が止まる。


電球が中に入った楕円形のガラスシェードは、格子の枠がはめられてある。


一見ランタンに見えるけれど、よく見るとそれとは違うのがわかる。

パッと引き付ける存在感を感じる。




「ああ、それ?マリンランプっていうんだ」


私がじっと見つめていたのに気づくとそう言いながら、先に部屋の中に入っていく。


「船舶のライト。その針金の格子は、船の中でぶつかってもライトが壊れないためのものらしい」


「おお…。そういうことか。詳しいね」