学校を休むようになり、突然学校に行くと言ったときもそうだけど、彼女はきっと本当はすごい勇気の持ち主だ。
「本当に?…直接?メールとか?」
「メールか迷ったけど、ちゃんと会って伝えたいかなって」
俯きながら話すも、気持ちはしっかり固まっているようだ。
「そっか。いやー、びっくりしたよ。突然話したいことあるって言うもんだから。そっかそっか。自分からいくってさ、すごいじゃん!私絶対無理だもん。頑張って!見守ってる」
「ありがとっ」
親が迎えに来るからと、芽衣子はその後すぐ帰っていった。
一人きりになった下駄箱で、履き替える靴を床に乱暴に落とした。
彼女の宣言を聞いて、浮遊していた気持ちに波が立つ。
焦りというよりも、戸惑いのほうだ。



