夜空にランプ




謎に包まれていた絵本の世界は、一気に大きな広がりを見せ、正解はない、終わりはない、永遠の輝きを感じるようで、胸の奥を抱きしめられるようにぎゅうっと熱くさせた。









小春日和の穏やかな時間の中で、妙にそわそわする、落ち着かない感情が入り混じるこの頃。


そんな浮遊する感情に、新たな風が吹き込む出来事が起きた。



それがこれからの自分にどんな作用をもたらすのかまでは、考えていなかったけれど。






「ちーちゃん、私ね、決めたの。大場君に告白する」



放課後の部室、みんなが帰った後で、芽衣子がそう言った。


大人しく控えめな性格の芽衣子が強く宣言したのだ。