「いろんな説があるらしいの。神々が消えて、妖精も力を無くし、消えてしまったという説や、あるいは、約束を果たし終えたことでランプの光も消え、平穏な暮らしに戻ったという説。ただ…、宝石の欠片が今もどこかで眠っているという説を信じる者は、少ないそうよ」
「私、信じてみたいな。平穏な暮らしに戻ったことと、その宝石の欠片が今もどこかにあるってこと。だって、絵本の最後は二人が一緒に空を飛んでる…」
「ふふ。そうね。どこかにあるのかもしれないわね」
神話を聞いてから見直す絵本は、さらに不思議な魅力を持たせる。
「…何か切ないけど素敵な物語。温かい気持ちになれる。もっと好きになった。一生忘れないかも」
「そう。千鶴ちゃんも気に入ってくれて嬉しいわ。話せて良かった」
「お話聞けてとても楽しかったです。ありがとうございました」



