夜空にランプ



(ええ、何?それってどういう意味です?!)


リンコさんはよくウィンクをするけど、まるで芽衣子達に塚田君とのことを冷やかされるときと似たパターン。



(リンコさんは私の気持ち気づいてるのかな…)



もし気づかれていたらと思うと妙に緊張する。





クラスが替われば、当然塚田君とも離れる可能性がある。


今の時間に甘んじていられないことはわかってはいるけれど、自分でもじれったい程、恋するスピードはずっと同じ景色のままで進めずにいた。







昼食を終え、私がキッチンで洗いものをしている傍らで、リンコさんは洗濯物をたたんだ。


こうして役割分担をすることがよくある。


そんな中でふと、一緒に生活しているような家族のような空気感が流れる。