聞くところによると、Lampのことを一番最初に打ち明けた人は大場君だったらしく、芽衣子に作ったノートに貼ったシールは、やっぱりお店で購入したものだということもはっきりした。
それも、塚田君の直筆のイラストだという。
いつだったか休み時間にこそこそと、彼の書いている何かを覗きに行ったときに見えたかわいいリスにも合点がいく。
「そうだ!この三人の似顔絵書いてよ」
「あ、いいね!私も見たい」
大場君と芽衣子が目を輝かせながら言う。
「え~、いいよ」
嫌そうな顔をしながらも、結構乗り気。
長い前髪が彼の瞳を隠す。
アトリエで見る真剣な横顔がふと思い浮かんでドキドキした。
ちらりと涼やかな目がこっちを見つめる。
一瞬なのにすごく焦った。



