「釣り人!?」 岩に座って釣竿を垂れさせているだけではなく、しかも魚を釣り上げているという姿まで書かれている。 懲りすぎだ。 「わー…塚田君てそんなに上手かったんだ」 「さっすがだね!塚ちゃん、作家さ」 「おい」 「んんんんー!」 しゃべっていた大場君の口を塚田君はものすごい速さで手で塞いだ。 「ここでそのことは言うな」 こくこくと必死に頷き、大場君は解放された。 まるでオオカミに捕まった小動物のよう。