ある休み時間、私と芽衣子と大場君とでノートに絵を書いていた。 大場君と芽衣子は可愛らしい絵を描く。 見た目のイメージ通りに。 私は自慢ではないが、恥ずかしい程絵が下手だった。 芽衣子ももちろん前から知っている。 芽衣子の音痴と私の絵の下手さは、カテゴリは違えど同レベルだ。 しりとりをしつつ、その言葉の絵も書いて回していた。 「ラッコ…コアラ」 「え、またラ?えーっとララ、ラッパ」 芽衣子、大場君と回ってきた私の番。 この中で下手さが際立つ、変に期待される視線が痛い。