電話の後、サボった日と撮影会の日に撮った写真を眺めた。



ボケた写真は予想外に上手くいったり、でも何が撮りたかったのかまるでわからなくなる失敗作まで色々。



中でも、路地で見上げた夕空の写真は、本当の空よりも鮮やかな茜色が広がり、現実世界を惑わせる。




(私がそうさせたかったことが、写真に表れてるのかな…)





ああしたことで、変われたかどうかもまだわからない。


何が正解かも。



でも臆病だった自分から動き出せたことは確か。




それでも今だって、心臓がドキドキしている。


早く芽衣子に会いたいと思った。




直接会って、話がしたい。



伝えたいことが、聞きたいことが沢山ある。