度々疑問を抱いてきた彼女の行動。
私の中で微かだけど、有紗を妬みたくない、嫌いになりたくない、そんな気持ちが残っている。
それは信じてもいいのかわからない。
でもはっきりさせなければ。
いっそのこと、暗黙のルールに縛られた教室ごと変えてしまえたら。
退学になったらLampで雇ってもらおうかな、なんて、そんなことが浮かんだりもした。
昼休み、私はわざとカバンを教室に残したまま出た。
いつもの非常階段のとこで、教室にいる塚田君からの連絡を携帯を握り締めながら待った。
私達は作戦を練っていたのだ。
その確かな現場を押えるための。



