「そう。よかった」 慌てるようにそう話すも、塚田君は顔色一つ変えず、じっと見つめる。 (さっきまでのあの営業スマイルはどうしたの?) ふと、彼は視線をテーブルの真ん中にあるキャンドルに移すと、おもむろに口を開いた。 「何かあった?」 「何かって…?」 「最近、らしくないなって」 「らしくない…、そんなことないよ。ていうか、塚田君は、私のことよく知らないでしょ。知ったようなこと言われても」 事情を知らなくて当然だ。 でも口をついて出る言葉は、突き放すような棘のある言葉ばかり。