その笑みは何度も見ているはずなのに、なんだか今日の塚田君はちょっと大人っぽくて近寄りがたい。 きっと薄明かりの店内は、人まで違う印象を与えるのかもしれない。 顔にかかる長い前髪はキリっとした涼しい瞳を覗かせ、ライトで陰影がつき、僅かに見える首筋、そんな横顔はとても同い年には見えない。 また鼓動が速くなった。 気づいてしまった彼に対する自分の感情は、本当に正直で嫌になる。 その表では認めたくはない面倒な自分もいたから。