本当の自分を知られることが怖くて、自分のことも、相手のことも、ちゃんと話そうと聞こうとしてこなかった。
その方が良いものだと思っていた。
本当の自分を知られたら疎外されると思っていたから。
結局、みんなバラバラになってしまった。
こんなこと、ちっとも望んでいなかったのに。
漕ぐ勢いをつけて、ふわりとブランコから飛び降りた。
多分、この降り方は小学生以来だ。
さっきポケットに入れた、くしゃくしゃに丸めた紙を取り出す。
もう一度広げて見えてきたのは、シワで歪んだ『死ね』という文字。
じわっと涙がこみあげ、鼻の奥が痛んだ。



