夜空にランプ


本当の自分を知られることが怖くて、自分のことも、相手のことも、ちゃんと話そうと聞こうとしてこなかった。

その方が良いものだと思っていた。

本当の自分を知られたら疎外されると思っていたから。



結局、みんなバラバラになってしまった。


こんなこと、ちっとも望んでいなかったのに。





漕ぐ勢いをつけて、ふわりとブランコから飛び降りた。


多分、この降り方は小学生以来だ。




さっきポケットに入れた、くしゃくしゃに丸めた紙を取り出す。


もう一度広げて見えてきたのは、シワで歪んだ『死ね』という文字。


じわっと涙がこみあげ、鼻の奥が痛んだ。