今までの三人の時間を振り返れば、楽しいことしか浮かんでこないくせに、それが夢のように光景がぼやけていく。 体を地面ぎりぎりまで反らせ、絵の具のように鮮やかな青空を見上げながら、ちょっと窮屈なブランコをゆっくり漕いだ。 静かに揺れ動く視界。 油の切れた金属音。 それは嫌気が差して逃げきてた場所をだんだん麻痺させた。 何度も見てきた空の青。 でも、似ているようでどれも違う。 芽衣子に冷たく当たってしまったあの日。 どんなに綺麗な空でも、荒んだ心は洗い流してはくれなかった。