だけど今さら変えられなかった。 こんな計算ずくで臆病な本当の自分を知られたら、有紗や芽衣子に疎外されてしまうのではないか。 そう考えたら怖くなる。 一人は楽。 でも一人きりはとても寂しい。 いつからだろう。 ありのままでいることが難しくなったのは。 それとなくやり過ごしながら進む毎日。 日に日に寒さも増し、冬へ近づいていた。 そんな頃、小さな変化が私に訪れた。