夜空にランプ


「使いかけでごめんな、でもさっき出したばっかだから、まだ大丈夫だと思う」


「ありがとうございます!まだ全然温かいです」



とても嬉しかった。

先輩が帰っていった後、もっと一緒にいたいと思った。

まともに誰かと会話したのも、なんだか久しぶり。



先輩にとっては、また常識的な振る舞いの一つにしかすぎないのかもしれない。

そうだったとしても、くれたカイロは優しい温かさに満ちていて、掴まれた手首は心をくすぐった。





また、玉城先輩にドキドキしてしまった。

でもすぐに熱は冷めてしまう。


いつまでも温かい場所には、いられない。