照れくさく感じた私は、振り返って背を向け歩き出すと、緩む顔を思いっきりつねっていた。
(ずるい!今の笑顔は反則だ)
そんなドキドキしている私のことなど知らない彼は彼で、ぼんやり遠くを見るような目で私の背中を見ていた。
ほっと一息、肩を預けるようにして来店。
でも今の私の思考回路は悪いことばかりが巡る。
押し寄せる不安と恐怖。
今の私達の仲さえも裂こうとするかのように、いたずら、嫌がらせは、確かないじめへと進んでいた。
案の定黒板に書かれた噂はあっという間に広まり、芽衣子の携帯にも、送信元不明のメールや知らない番号からの着信が相次いだ。



