「ふぁ~あ」 「眠そうだねー、もしかして遅くまで勉強してる?」 お昼休み、あくびをした私を見て有紗はそう言った。 「ん?そんなんじゃないけどさ。あ、この間言ってた漫画、貸して!気になってたんだよね~」 「いいよー!超ハマるよ、芽衣子も読むー?」 変に勘ぐられたくない私はすぐ話題を変えた。 テスト勉強は早めに始めないといつも落ち着かない。 だけどそれをみんなに知られたくはなかった。