花屋まで来ると、また上品に隅に座った。 「バイバイまたね、ありがとうくるみちゃん」 そう小さく言うと、くるみは背を向けゆっくり店へと戻っていった。 しっぽが手を振るみたいにゆらゆら揺れていた。 夕方の電車に揺られながら、ふと考えていたのは学校のこと。 一人は気楽で好きだけど、余計なことを考えてしまう。 なんだか矛盾してる。 …有紗は、私達のことをどう思っているのだろう。