彼女達にほっこりしては、塚田君にドキドキしたり、居心地の悪さを気にしていた頃が信じられないくらい、最近は充実した日常だった。


有紗や五十嵐さん達とのことを除けば。





極力考えないようにしていた。


だって、考えるだけ無駄だと思ったから。

それに今側にある充実したこの日常から離れたくはなく、言い方を変えれば、目を背け、逃げる場所には打ってつけだったのだ。


卑怯とか臆病とか、そんなことわかってて、最優先したのは穏やかな日々。




違和感を忘れようとした。


このまま、忘れさせてくれると思っていた。




これから待ち受ける出来事など、全く想像すらしていなかった。

この時の私は。