夜空にランプ



「あ、今子供っぽいって思ったでしょ」


「ふふ、いいんじゃん?素直でさ」



塚田君は私を茶化すでもなく、すんなりと返答した。

期待していたわけではないけど何だか拍子抜け。



「そうだ、おススメな日があるよ。ファンタジック好きなこぐまちゃんに」


「おススメって?」


塚田君はお店のドアを先に開き、私が出るまでドアを支えてくれた。



「ありがとっ、また内緒ですかー」


「いや、ここ」



そう言って、彼はランプの灯りにほんのり照らされた看板を指差した。


指が差し示したのはあの、“Speclal night”の文字。