「“初めての灯り”をもらったって感じ。ほら、お店の看板に書いてあったでしょ、あのメッセージ。とっておきな光となりますようにって。入る前にうずうずしたんだよねー。……ありがとう」
「どういたしまして」
エプロンのポケットに手を突っ込みながら、ふっと少し恥ずかしそうに笑った。
「使うのもったいないなー、う~ん。何に使おう」
「好きなことに使ってよ、何でもいいからさ」
「うん、大事に使うね」
閉店の時間になり、店内の明かりが少なくなると、Lampもまた雰囲気が変わったようだった。
一人、ぐるっと薄暗い店内を見て回っていると、流れていたBGMが止まった。



