有紗とのことでむしゃくしゃして、芽衣子に冷たい態度をとっていたあの時の気持ちも、最近はすっかり薄らいでいた。
澄んだ青空も、素直に受け止めていられる。
二人でいるのは楽しい。
でも…。
その“でも”はどうしても心にしつこいぐらい染み付いて、消えてはくれなかった。
放課後、私はLampを訪れた。
入ってすぐにある、横脇の小さな飾り棚は、いつも行く度に新しい商品が並べられてある。
今日は全てニット素材のもので集められており、ヘアゴムやカチュームといった小物から、靴下やマフラー手袋などの温かみ溢れる、冬の装いにぴったりな商品が出迎えていた。



