さすがだ。
とことん彼のペースは崩れない。
不真面目に見えて結構真面目。
「ねえー、さっき塚田君と何話してたの?てか、すごくない?あの超謎男の塚田君と話せるなんて。なんか、ちょっと怖いイメージもあるしさ」
小走りで校庭へ急ぐ中、芽衣子は直球に聞いてきた。
もちろん、お店のことは秘密だ。
ずっと隠しているのは心苦しいけど、今は仕方のないこと。
いつかは話そうと思っている。
「いつの間にそんな親しくなったのー?」
「別にそういうんじゃないけど、でも怖い人じゃないと思うよ、口数少ないだけで。あ、芽衣子こそ大場君と楽しそうだったよねー、最近仲いいじゃん。どうしたのどうしたの~?」



