夜空にランプ


芽衣子は子供をあやすようにそう言った。



席も近くなってからか、大場君とは割と話をすることも多くなっていた。


芽衣子も大場君とは自然に話していて、私が一緒にいなくても、二人が会話しているとこをよく見かけたりするようになった。


そんな親しくなっていく二人の様子はまた、嬉しくもあった。





「熊谷」


芽衣子達をのほほんと見ていると、ぼそりと低い声で塚田君は私を呼んだ。


まさかこの場で声をかけられるとは思っておらず、ちょっと驚いた。

でもすぐに塚田君の声だとわかった。


「なに?」


「今日Lamp来る?」