寒さでこたえる、一時間目の体育。 ただでさえ朝から体育なんてかったるいのに、この時期はとくに大嫌いだった。 まだ夏の朝のほうがましにすら思う。 足早に下駄箱で運動靴に履き替えていると、見覚えのある姿が昇降口からこちらに歩いてくるのが見えた。 また何日かぶりの登場の彼だ。 クラスの人と顔を合わせても、数人声をかけるだけ、ほとんどが素通りしていく。 でも、[りゅうちゃん]こと、大場竜二君だけは、他の人とは違っていた。