三学期が始まった。



どこを見ても澄み渡っている青空。

雲一つない快晴だ。

寒さで凛とした強さを見せる。

見つめれば見つめるほど、その中に溶け込んでしまいたくなる。



ただ真っ青な青色に。





時折吹く北風。

その後にふんわり注ぐ日差しにほっとする。


目を閉じれば淡い明るさだけが広がる世界。




私はカメラをお腹の上に置き、すべり台で寝そべっていた。


「ちーちゃん、ちーちゃん?どこ行ったのー?」




遠くから芽衣子の声がして、ゆっくり体を起こした。