でも、お店の中に入ることはできなかった。

今日も窓越しから多くのお客さんの姿が見えた。



会いたくないわけじゃない。

入りたくないわけじゃない。


むしろすごくLampに居たかった。




このまどろっこしい気持ちはほとほと自分でも嫌だった。


それに芽衣子や有紗に対しての態度も同じで、自分が望んではいない方向へと進んでいる。



お店のことだって、二人に隠していることは心苦しく思ったりした。






胸をつかえていく、秘密にしているLampのことだけではない沢山の気持ち。


話したいはずの言葉は声となって、心から出てくことはできないでいた。