そして、焦りながらもどうにか今日並べる分の作品はギリギリ間に合うことができた。 微妙にハンコの位置がずれているのを伝えると、ハンドメイドのいい味が出てるわ、なんてリンコさんが言ってくれるもんだから、何だか嬉しかった。 営業時間中、今度は明日並べる予定の作品の値札作りを一人ですることに。 その中には、昨日作っていたミニチュアのトランクがあった。 (出来上がってたんだね…) 作られたばかりのトランクは真新しいのに、焦げ茶色で掠れた木の風合いは、見事に長い年月を経てきたように見えた。