形になってきた作品を持ち上げ、生き生きと目を輝かせる彼は、本当に楽しそうで嬉しそうで、今の私には到底できない表情なことに気づいてしまった。 あの、気だるそうにしていた塚田君はここにはいない。 「旅、ね」 「結構まじなんだ」 そう言って、ちらっと私と視線を合わせた。 一生懸命な彼の姿を見ている度、話しを聞く度、眩しさにはっとする。 そんな彼の姿を知らなくて当然だった。 気になってはいたけれど。 本当の姿を隠していることに、どこか共感していた。 でもそれは私の勝手な思い込みだ。